これからも使えるカスタマージャーニーの作り方!

斉藤 陽介

WEBデベロッパー 斉藤 陽介

2024年12月17日
マーケティング

カスタマージャーニーの概要と重要性

カスタマージャーニーとは、ユーザー(顧客)が商品やサービスを認知し、興味をもち、検討を重ね、そして実際に利用するまでの「道のり(ジャーニー)」を可視化したものです。一連の流れを理解し、ユーザーがどのような状況・タイミングで何を感じているのかを把握することで、ビジネス側は適切なアクションを取ることができます。

たとえば、新しく出した商品の良さをしっかり伝えるには、どの瞬間にどんな情報を伝えるのが効果的なのか。そのためには、ユーザーがどのフェーズでどんな課題を抱えているのかを把握しておく必要があります。カスタマージャーニーを明確にすることで、「顧客が本当に必要としている情報を、適切なチャネルとタイミングで届ける」ことが可能になります。

なぜカスタマージャーニーが必要か

  • ユーザー視点での課題抽出
    企業やサービス提供者目線だけでは見落としがちな「ユーザー目線の課題」を発見できるからです。
  • マーケティング施策の最適化
    ユーザーがどの段階で離脱しているかを把握できるため、改善策が具体化しやすくなります。
  • ターゲット層やペルソナの精度向上
    ジャーニーの設計を通じて、顧客像がさらに明確になり、魅力的なアプローチがしやすくなります。

「顧客の視点を可視化」するという作業は、今後のビジネス戦略を考える上でも大いに役立ちます。ぜひこの機会に、カスタマージャーニーの作り方をマスターしてください。

2. カスタマージャーニーの基本構成

カスタマージャーニーとは何か:基本概念の解説

先ほども触れたように、カスタマージャーニーとは顧客が商品やサービスを利用するまでの一連のプロセスを図式化したものです。具体的には、「認知 → 興味 → 検討 → 購買 → 利用後の評価・継続」などのフェーズごとに、ユーザーの心理状態・行動・接触チャネルなどを整理・可視化します。

カスタマージャーニーを使うメリット

  1. 共通認識の形成
    部署や立場の異なる関係者が同じ図を見ながら、顧客体験を議論できるようになります。
  2. 課題の見える化
    「ここでユーザーが悩んでいる」「このタイミングで情報不足」といった課題を発見しやすくなる。
  3. 施策立案の具体化
    どのフェーズでどんなアクションをするのか、具体的な施策を立てやすくなる。

フェーズの解説:課題認識、要望の解析、デザイン等

カスタマージャーニーを作る際、一般的には以下のような大まかなフェーズに分けて整理します。

  1. 認知フェーズ: 商品やサービスを初めて知る段階
  2. 興味・検討フェーズ: 詳細情報を収集し、比較検討する段階
  3. 購入・利用フェーズ: 実際に購入・契約して利用を開始する段階
  4. 評価・継続フェーズ: 使ってみた感想を評価し、ファンになったり、離脱したりする段階

細かい名称や切り分け方は、事業内容やユーザー特性によって変わりますが、「顧客がどんなプロセスを踏んで最終的な行動に至るのか」を中心に定義すると分かりやすいでしょう。

ユーザーの行動流れの読み解き方

ユーザーが購買や利用に至るまでには、多くの接触チャネル(SNS、検索エンジン、広告、口コミなど)が存在します。

  • どこで商品・サービスを知ったのか
  • どんな情報を比較しているのか
  • どんな部分に不安を感じているのか
  • 最終的に購入・利用を決定づけたポイントは何か

これらの要素を時系列で整理していくことで、ユーザー行動を立体的に把握できるようになります。特に、顧客が抱える課題やニーズを掘り下げることで、有効な施策のアイデアが見えてきます。

3. カスタマージャーニーの作成流程

ここでは実際にカスタマージャーニーを作成するプロセスをステップごとに紹介します。

1. 目的の明確化と背景解析

最初に、「何のためにカスタマージャーニーを作るのか?」をはっきりさせましょう。以下のような例があります。

  • 新商品のローンチ前に顧客目線の課題を洗い出したい
  • 既存サービスの改善ポイントを探り、離脱率を下げたい
  • 顧客との接点を強化し、ブランドイメージを高めたい

背景解析としては、事業の現状・課題感・競合の動向などをざっとまとめておくと、後の分析がしやすくなります。

2. ペルソナ・プロファイルの作成

次に、「どんな人物が利用しそうか」をペルソナとして設定します。ペルソナとは、架空の理想的ユーザー像で、年齢・性別・職業・ライフスタイル・悩み・価値観などを詳細に設定します。

  • ポイント: できるだけ具体的に描くことで、「このペルソナならどんな行動をとるか?」と深く考えやすくなります。
  • 複数のペルソナを用意する場合は、それぞれの属性や目的が明確に異なるように調整すると、施策バリエーションの検討に有効です。

3. データの収集方法とインサイト分析

ペルソナ作成後は、実際のユーザーの声や行動データを集めましょう。具体的な手段は以下の通りです。

  • アンケート調査: オンラインフォームなどでユーザーの満足度や利用動機を収集
  • ヒアリングやインタビュー: 顧客との直接対話で生の声を把握
  • アクセス解析ツールの利用: GA4やヒートマップなどから、サイト内での行動パターンや滞在時間を分析

こうしたデータから、ユーザーの本音や課題(インサイト)を探ります。たとえば、「実際の商品サイズが分かりにくい」「比較検討中に他社サイトに流れている」など、具体的な指摘を見つけ出し、ジャーニー上のどこで起きている課題かを落とし込んでいきます。

4. 全体のストーリーを確認

収集したデータやペルソナの情報をもとに、ユーザーがどんなストーリーを描いているかを整理します。

  1. 認知フェーズ: 「SNSの投稿で商品を知る。ブランドストーリーに興味を引かれ始める」
  2. 興味・検討フェーズ: 「公式サイトでスペックをチェック。口コミサイトも参考にし、他社と比較する」
  3. 購買・利用フェーズ: 「オンラインショップで購入。届いた後にSNSに投稿」
  4. 評価・継続フェーズ: 「使い心地をレビュー。気に入ったため友人にも勧める」

このように各フェーズでの心理、行動、接触チャネルなどを具体的に書き出すことで、全体のストーリーが見えてきます。重要なのは、フェーズごとに「課題」や「ユーザーの求める情報」も明記しておくことです。

4. 実際の作成例

ペルソナ模型の紹介

仮に、オンラインでヨガ用品を販売する企業を想定した場合のペルソナ例を挙げます。

  • 名前:田中 麻衣(34歳)
  • 職業:事務職(パートタイム)+育児中
  • 悩み:在宅でも気軽に体を動かせる方法を探している。体型維持やリフレッシュが主な目的。
  • 情報収集源:Instagram、友人の口コミ、YouTubeのフィットネス動画

このように設定すると、「麻衣さんなら、どんなタイミングでヨガ用品を探し、どんなことを重視しているか?」が自然とイメージできるようになります。

ユーザー行動の見える化ツール

実際にカスタマージャーニーを図としてまとめる際には、次のようなツールやフォーマットが役立ちます。

  • Excel / Google スプレッドシート: 縦軸にユーザーの行動・心理を、横軸にフェーズを取り、テキストベースで整理しやすい
  • Miro / Mural等のオンラインホワイトボード: 付箋感覚で要素を自由に配置でき、チームで同時編集可能
  • 専用テンプレート: 検索すると「Customer Journey Map Template」などの無料素材が多数見つかる

ある会社の成功例を解説

たとえば、とあるECサイトでは、カスタマージャーニーを作成してみると、「比較検討」フェーズで顧客が競合サイトへ流れていることが判明しました。

  • 理由: スペック比較表が分かりにくい、口コミが少ない
  • 改善策: 競合商品との機能・価格を一覧にした見やすいチャートを導入、ユーザーのレビューや写真投稿を促進

結果、購入意欲が高まるタイミングで最適な情報提供ができるようになり、離脱率の減少と売上増加につながったという事例があります。
カスタマージャーニーを導入したことで、顧客の視点を強く意識したサイト改善が具体的に行えたわけです。

5. 効果を高めるコツ

ユーザーの姿を深く理解する手法

カスタマージャーニーをさらに効果的にするには、ユーザーをより深く理解することが大切です。

  • オブザベーションリサーチ:実際のユーザー行動を観察し、その場のリアルな感想を聞く
  • オンラインコミュニティやSNS:ユーザー同士の会話や口コミをモニタリングして潜在的課題を見つける
  • 定期的なアップデート:ユーザーのトレンドや嗜好は変わる可能性があるため、カスタマージャーニーの内容も随時見直す

サービス成果の評価と規模調整

カスタマージャーニーを作り上げたあとは、実際に施策を実行し、どの程度効果があったかを検証しましょう。

  • KPI(重要業績評価指標)の設定:CVR(コンバージョン率)や離脱率など
  • 小規模テスト→拡大:改善施策を小さく試しながら、効果が確かめられたら段階的に広げるアプローチが効果的
  • PDCAサイクル:カスタマージャーニーの仮説 → 施策実行 → 結果検証 → 改善策立案 → 再度試行

データを抽出するためのツールの活用

  • アクセス解析(Google Analytics, GA4):どのページで離脱が多いか、滞在時間はどうかなどを数値化
  • ヒートマップツール:ページ上のどこがクリックされているか、ユーザーがどこまでスクロールしているかを可視化
  • CRM / SFAシステム:顧客情報や商談履歴を活用して、リード顧客の行動を追いかけられる

これらのデータを組み合わせることで、カスタマージャーニーの現実的な精度を高められます。

6. 結論

カスタマージャーニーの重要性を再認識

カスタマージャーニーは、単なる図解やフロー図ではなく、顧客の本音や課題を浮き彫りにする羅針盤でもあります。企業目線だけでは見えにくい「顧客の気持ちや行動」を明確にすることで、施策やサービス開発が格段に具体化します。

実際に作成して行動する重要性

理論や方法論を学んだだけでは十分ではありません。実際に手を動かしてマップを作成し、施策を打ち、検証する過程で、本当に使えるカスタマージャーニーが完成します。失敗や試行錯誤も含めて、顧客を深く理解するチャンスです。

ニーズに対応しながらビジネスを成功に近づける意義

ユーザーのニーズや課題に寄り添い、適切な解決策を打ち出せる企業こそ、長期的に信頼と成果を得られます。カスタマージャーニーを武器に、常に顧客中心の視点をもちながら、ビジネスやプロジェクトを成功へと導いていきましょう。

まとめ

  • 導入文: カスタマージャーニーの意義と必要性
  • 基本構成: カスタマージャーニーとは何か、各フェーズで何を見るか
  • 作成流程: 目的設定、ペルソナ作成、データ分析、ストーリー構築
  • 実際の作成例: ペルソナ模型、ツールの活用、成功事例
  • 効果を高めるコツ: ユーザー理解の深掘り、施策評価、データ活用
  • 結論: 作って終わりではなく、継続的にアップデートし、ビジネスを前進させる

「これからも使えるカスタマージャーニー」を作るためには、ユーザー視点の深い理解と適切なデータ活用が欠かせません。ぜひ本記事を参考に、カスタマージャーニーを作成・運用してみてください。そこから得られる気づきが、新たなビジネスチャンスの鍵になるはずです。

この記事の著者

斉藤 陽介

WEBデベロッパー 斉藤 陽介 WEBサイト制作に役立つ記事や、サイト運営のノウハウなどを執筆。WEBマーケティングの分野でも企業のアドバイザーとして広告運用にも携わる。家事が苦手な1児の父。WEBデベロッパーとして7年以上のキャリアを持つ。

WEBサイト制作に役立つ記事や、サイト運営のノウハウなどを執筆。WEBマーケティングの分野でも企業のアドバイザーとして広告運用にも携わる。家事が苦手な1児の父。WEBデベロッパーとして7年以上のキャリアを持つ。

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